「ピアノデュオとバレエの夕べ」
牛久市にて、『ピアノデュオとバレエの夕べ』を鑑賞!
茨城出身の方で、海外で活躍しているアーティストがいるのを知って、チケットを衝動買いして、ついに本番を見ることができました!!!
ピアノデュオのお二人、素晴らしい演奏で、特にウエストサイドストーリーの組曲は、それぞれの曲のシーンが見えるようでした。まさに、二人オーケストラ。
二人で一台のピアノを弾くピアノデュオの演奏スタイルですが、メロディー側とベース側がくるくる入れ替わる、面白い演出も!耳にはもちろん、目にも楽しい演奏でした。
そして、実里さんのバレエ!レッスンとコンクールの経歴が裏付ける、確かなクラシックバレエのテクニックに、本当にびっくりしました。子どもたちも、小さい頃にこういう上質な芸術鑑賞を経験するのは、とても価値のあることだと思います。
Otani-Sanもそうですけど、頑張れがこういうことができる!って認識を持てるって、目標設定をする上で何より大事だと思います。
あのしなやかで、柔らかく、優美な動きと、時に儚く、時にチャーミングな表現を、目の前で観た子どもたちは何を感じてくれたか、感想が気になります。
茨城の若手芸術家を応援しなければ!!!と改めて思わせてくれる公演でした。
国内の大都市でのキャリアももちろん価値がありますが、地方から世界へ羽ばたくことができるのもまた、とても価値があることだと思います。
今、自分が接している子どもたちも、いずれ世界に羽ばたく人材が隠れているのかと思うと、ワクワクが止まりません(笑)
こういう楽しみもあるから、子どもたちと関わる仕事がやっぱりやめられないなぁと思います。
本公演を知るきっかけになったのは、土浦市文化協会の50周年記念公演の舞台でお世話になった、先輩役者さんがMCを務めているネットローカル情報番組でした。
舞台でのご縁が、様々なご縁とつながって、地域の舞台芸術活動を活性化してくれています。
次は、どんな舞台に出会えるかな~!!!!
磯上実里さんブログ
Duo OzawaさんHP
夕暮れもーもー(磯上実里さん出演回)
ままごと「わが星」
いや~、こんな面白い作り方をしている演劇作品があったなんて、衝撃でした。
空間や空間の広がり方と狭まり方、
何億年の話しかと思ったら、日常の何気ない数分間の話しになったり、
壮大な宇宙の星々が語り合ってるかと思えば、
一つの家族が世間話をしていたり、
その全てがダイナミックに行ったり来たりする中、
ずっと一定のリズムで刻み続ける時報の音。
そして、その時報のリズムに乗ってラップのように語られる場面。
それはまるで、メロディーのないミュージカルだと思います。
いや、メロディーは、その場の俳優たちが自分で表現する、即興ミュージカルのような。
交錯する誕生と消滅、生と死、繰り返される始まりと終わり。
テーマも作り方も本当に興味深い作品ですし、
これを実際に演じる俳優さんたちが本当にすごいと思います…。
たぶん、作り方としては、ほんっとに端から端まで、一言一句、台本の全ての文字を血と骨に刻んで、そこから自分のパートだけを捉えていくような。
やっぱり舞台って、知れば知るほど、面白過ぎて深みにハマるなぁと改めて思いました。
映画「君たちはどう生きるか」
これはすごい映画です。ほんとにすごいと思います。
まず、印象的だったのは、その混沌さ。
いわゆる作品作り、ドラマ作りのいろはと言われる、ストーリーの起承転結が、一切感じられませんでした。
あらゆるシーン、エピソード、台詞や世界設定が、唐突に語られ、ほとんど回収されたり、説明されたり、解き明かされることなく、進んでいきます。
また、劇中でも、現実とファンタジーが曖昧に存在していて、その中で、主人公の「まひと」くんの心象風景の中で、「おじさん」と出会ったり、その後、出会いが幻想の世界で現実的に再現されたり。
いったい、どこまでがファンタジーでどこからが劇中の現実世界なのかが、少なくとも初見ではとても曖昧に感じました。
また、各キャラクターの動機も分かりません。
お父さんくらいでしょうか、やり手の実業家で家族を大切にしている。神隠しのように消えてしまった、息子と再婚相手を探し回りますし、女中のお婆さんたちも現実的なキャラとして、行動が理解できたのですが、その他の人たちは、まるで何かの厭世観に引き寄せられるかのように、塔に吸い込まれるように消えていく。
塔の中の世界も、まるでつかみどころがありません。
そこはまるで天国のように見える描写もあれば、
世俗的な街のように見える描写もあれば、
まるで死後の世界のように感じる描写もあれば、
インコたちが強固なヒエラルキーの中で生きている描写もあったり。
そう、あらゆる描写が、観客を、一定の観念に留めさせないようにしている気がしました。
そこにはまるで、表現者としての宮崎監督を象徴するかのような、年老いた創造主がいて、この幻想世界の世界の継ぎ手、つまり、自身の創作活動の後継者を求めているような、まるで作りてとしての遺書のように感じられる描写もありました。
かと思えば、若く幼い頃の宮崎監督を投影したかのような少年が主人公として描かれていて、これから表現者として現実世界を生きていこうとする意思表明のように感じられる描写もありました。
映画自体も唐突に始まり、そして、唐突に終わります。
見終わった後に、カタルシスを感じるようなドラマの流れは無いですし、登場人物に感情移入して涙するというようなものではないです。
つまり、支払った金銭に対するエンターテイメント性、商業性、新たな価値観や思想の提示、人生を鼓舞したり応援するようなメッセージ性、そうした、資本主義的なものは一切排除されたような、
あらゆる製作スタッフや会社を巻き込んだ、アニメやファンタジーというものの在り様を、世界中に問いかけるような、壮大な芸術作品を見たような感じでした。
「風立ちぬ」は、職人的な生き様や戦時中の選択、という点で、人生の折に触れて見返そうと思う作品でしたが、
「君たちはどう生きるか」は、そこに見出すもの、そこから感じるものがどう変わっていくのかを、折に触れて見ていきたいと思いました。
DVD出たら、買って見返したいと思います。
それにしても、こういう作品を、こういう形で、世に出せるってことが、ほんとにすごい事だと思います。
宮﨑監督のマグマのような創作性から、商業性を取ったら、やっぱこんなカオスな世界が作られるんだなぁというのを改めて感じました。
今まで、相当、観客目線に沿って作ってくれてたんだなぁと(笑)。
この訳の分からなさは、初めて、漫画版のナウシカのラストを読んだときの、脳みその持ってかれ方に近いです。
それが正しいのか、正しくないのか、賛成していいのかどうなのか分からない。
ただ、とてつもなく尊い何かを訴えているんじゃないか、
そして、それは自分にとってとても大切なことなんじゃないか、
そう思い、気が付くと、あらゆる場面や台詞や描写を思い出しては、思索に耽る。
当分、頭の中は、この映画のことでいっぱいいっぱいだと思います!!!
とりあえず、もう1回、観に行ってみよう。また何か違う視点を持てるかもしれない!
という気にさせられた映画でした。
ちなみに、本作は、一切の宣伝やPR活動を行わずに、公開に至ったことが話題になっています。
でも、内容見て、納得です。これは、宣伝のしようがない。何かのテーマを感じさせたら、この映画の面白さや魅力からはずれてしまうと思います。
逆に、観たジブリファンが、さまざまなSNSを通じて、勝手に映画について語ってくれた方が、よっぽど宣伝効果があるという判断なのでしょう。
広告宣伝費をかけずとも、全国何万といるであろうジブリファンが、勝手に宣伝してくれるんですもんね(笑)
僕もその語りたがりな一人として、ここに初見の感想を記しておこうと思います。
映画「グレイテスト・ショーマン」
映画「ラ・ラ・ランド」
ようやく見れた、気になってた映画!
「ラ・ラ・ランド」
今の時代版の、「シェルブールの雨傘」なのかなっていう印象でした。
別に、「シェルブールの雨傘」が流行っていた頃の世代ではないのですが(笑)、
淡く切ない恋を綴る抒情的で美しいメロディー、
画面を彩るポップで鮮やかな配色、
そして、
数年経った後に、それぞれの人生を歩むかつての恋人同士が、
ふとした瞬間、再会して、そして別れていくという、味わい深い人生のほろ苦さ。
最後、二人が再会するシーン。
セバスチャンの奏でる旋律に込められた、二人の思いが、それまでのポップなシーンや物語調の演出の影響からか、
まさかここでいきなりぶっ飛んでハッピーエンドになったりしないか、若干冷や冷やしてしまいました、すみません…(笑)
でも最後は期待通りに、現実に戻ってきてくれて安心しました。
あの一曲に、二人の出会いから共に夢見た未来を込めて、本当の意味での別れの曲として送る、とても美しいドラマのまとめ方で、切なさにやられてしまいました。
それにしても、ライアン・ゴズリングのピアノに圧倒されたんですが、ほんっとにこの作品のために練習したんでしょうか??
勉強不足な僕は、俳優としての彼のキャリアをあまり知らず、キャスティングがめちゃめちゃピアノ弾ける俳優さん連れてきたんだな~とばかり思ってました。
ミュージカル版の「ONCE」でも思ったんですけど、ほんっと才能豊かな俳優さんが多い!!!!!
さー、次は、「グレイテスト・ショーマン」!!!
見るぞー!