戦争について考えたこと、思うこと

この半年間、戦争について考える機会を得ることが多く、今までの人生の中で一番、戦争というものについて、調べて、考えさせてもらいました。
まず、太平洋戦争について。
今までの自分は、
なぜ日本は無謀な戦争に突き進んだのか?
何故、それを止められなかったのか?
あの戦争の中にいたら、自分はいったい何をしたのだろうか?
漠然とそうした疑問を出発点にして、戦争というものを調べていました。
しかし、調べれば調べる程、一つの結果はその前に様々な原因が先立っていること、そして、太平洋戦争で起きたことを太平洋戦争だけ見つめても、自分なりに納得のいく考え方にたどりつくことは不可能なんだと思いました。
太平洋戦争も含めた、第二次世界大戦。そして、大規模な近代兵器が用いられた第一次世界大戦。さらに遡れば、欧米列強による世界的な植民地政策。
食うか食われるかの時代、血で血を洗う内戦を乗り越えて作られた大日本帝国が、日清・日露と勝利を続け、欧米に負けないアジアを作ろうとしたのは、思考の過程としては納得がいくものを感じました。
もはや行くところまで行くしか、無かったんじゃないかと思います。

僕が今、納得がいかないこと。
それは、本当は太平洋戦争なんかしたくなかった、という考え方です。
東條英機やその他一部の軍人や政治家や権力者だけを悪者扱いして、自分達は本当は止めたかった、というのは違うと思います。
大なり小なり異論はあれど、あれはやはり、国民全員で突っ込んだんだ結果だと思います。

だから、僕はこう提案します。
日本が9条をどうするか。戦争をする国にするか、しない国にするか。
それについて、選挙権を持つ全国民、有記名と顔写真付きで、是か非か、国民投票を定期的に行わせるべきです。
誰も人任せにはさせないし、誰のせいにもさせない。
傍観者は作らない。
するにしろしないにしろ、必ず有権者一人一人に意思をはっきりさせ、他人事にはさせない。
太平洋戦争での様々な悲劇を繰り返さないよう反省するのだとしたら、それくらい明確な行為を取るべきだと思います。
誰だろうと、勢いああなった、という言い訳は言わせない。
という考えにたどり着きました。

この妄想を現実にするために、ここで自分の意思を述べます。
僕は、戦争は反対です。
ただし、自衛隊員さんが生きて家族のもとに帰るための装備は必ず必要だと思います。
さらには、絶対に攻めないが、たとえ誰がどこから攻めてきても、防ぎ切ることができる。そんな、すごい防衛力を持った国になってくれたらと願います。
結果として、戦争を早期に終わらせるための殺傷能力の高い兵器開発というのは、恐ろしいほどの犠牲を払って、歴史的に失敗だったと人類は知りました。ならば、今度は、鉄壁の防御、攻めても無駄だと思わせる「何か」を生み出すことが、科学技術の取るべき道だと思います。

そして、太平洋戦争を振り返る前に、オレはもっと、オレのカテゴリーで考えたら、振り返らないといけない戦争があるんだと思いました。
当時の「大日本帝国」という、この島にあった国の軍隊が、
一体、アジアで何をしていたのか。
それを、現代の「日本」という国を生きる自分は、もっと知らなければいけないと思います。

ウクライナとロシアの戦争もまた、一人のアジア人のオレなんかには理解も及ばない、歴史の中での因果によって、今に至ってるんだと思います。
でもその中で、オレのような民間人にできるのは、戦火に襲われている同じ民間人の無事を祈ること、そして、その民間人を支えている人たちを、自分ができる限り支えようとすることだと思います。
どうか一人でも多くの子どもが戦禍から逃れられますように。

https://www.unicef.or.jp/kinkyu/ukraine/